🔤 発音記号(IPA)一覧

辞書で見る /æ/ /ɪ/ /θ/ みたいな記号の早見表。日本人がよく間違える音に注目して並べた。

このページの役割

💡 IPA を全部暗記する必要はない。「辞書を引いたとき戻ってくる場所」として使う。

Unit 0 IPA ってなに?

発音記号は「世界共通の音の地図」。先にこれを掴むと、辞書がぐっと使えるようになる。

IPA = 国際音声記号(International Phonetic Alphabet)

音と文字を1対1で対応させたしくみ
例えば cat の発音は /kæt/
k は「カ行の k」
æ は「ア と エ の中間」
t は「タ行の t」
この3つの音を順に出すと「キャット」っぽい音になる。

💡 記号は / /(スラッシュ)で挟むのが約束。だから辞書には /kæt/ と書いてある。

⚠ ローマ字と英語の発音は別ルール

同じ文字でも、ローマ字読みと英語の音は違う。これを早く区切らないと、ずっと cat = カット、name = ナメ になる。

文字ローマ字読み英語の音(複数)
a/æ/ cat(キャット)//eɪ/ name(ネイム)//ɑː/ father(ファーザ)
i/ɪ/ sit(スィット)//aɪ/ like(ライク)
u/ʌ/ cup(カップ)//juː/ cute(キュート)//uː/ rude(ルード)
e/e/ red(レッド)//iː/ he(ヒー)
o/ɒ/ dog(ドッグ)//oʊ/ no(ノウ)
th—(ローマ字にない)/θ/ think(θィンク)//ð/ this(ðィス)

→ 詳しくは verbs.html Unit 0 アルファベット単語の覚え方(フォニックス含む)

Unit 1 母音(短母音)

短い「ア・イ・ウ・エ・オ」系。日本語の母音5つに似ているけど、音はぜんぶ違う。

記号例単語近いカナ音声ポイント
/æ/cat, apple, hand, mapア と エ の中間口を横に大きく開ける
/e/red, ten, pen, headエ(短く)日本語の「エ」に近い
/ɪ/sit, big, ship, milkイ(やや弱く・口を緩めて)日本語の「イ」より口がゆるい
/ʌ/cup, sun, love, busア(喉の奥で短く)「ア」を喉の奥で言う感じ
/ɒ/ または /ɑː/dog, hot, box, topオ(やや喉から)米英で発音差あり。米は /ɑː/ 寄り
/ʊ/book, good, put, footウ(短く)日本語の「ウ」より口を丸める
/ə/(シュワ)about, sofa, banana の弱い母音アとかウとかの曖昧な音英語で一番出てくる音。弱く曖昧

💡 シュワ /ə/ がカギ

英語は強弱がハッキリしているので、弱い音節がたくさん出る。
弱い音節はだいたい /ə/(シュワ)で発音される。
例:about = /əˈbaʊt/(ア・バウト ではなく「ぁ・バウト」)

Unit 2 長母音と二重母音

長く伸ばす音と、2つの母音が連なる音。Magic e の話もここ。

長母音(伸ばす音)

記号例単語近いカナ音声
/iː/he, see, tea, keyイー(長く)
/uː/food, blue, school, twoウー(長く・口を丸めて)
/ɔː/all, talk, walk, fourオー(長く)
/ɑː/father, car, park, artアー(長く・喉から)
/ɜːr/bird, word, learn, girlアー(舌を巻く)

二重母音(2つが連なる音)

記号例単語近いカナ音声
/eɪ/name, day, eight, makeエイ
/aɪ/I, like, time, my, eyeアイ
/ɔɪ/boy, oil, coin, enjoyオイ
/aʊ/cow, house, out, mouthアウ
/oʊ/ または /əʊ/no, go, home, snowオウ
/ɪər/ear, here, near, dearイア
/eər/air, care, bear, shareエア

💡 Magic e(マジック e)の話

単語の最後の e は読まない。代わりに、その前の母音を「アルファベット読み」にする魔法。
cap /kæp/「キャップ」 → cape /keɪp/「ケイプ」
hat /hæt/「ハット」 → hate /heɪt/「ヘイト」
cut /kʌt/「カット」 → cute /kjuːt/「キュート」
e が単独で読まれず、前の母音を伸ばす(=二重母音にする)。フォニックスの基本ルール。

Unit 3 子音(日本人が苦手なもの)

英語にあって日本語にない音、または近いけど違う音。間違えると意味が変わるので最優先で覚える。

記号例単語近いカナ音声ポイント
/θ/think, thank, three, mouthスみたいな音舌の先を歯で軽くはさんで息を出す(声は出さない)
/ð/this, that, mother, theザみたいな音舌の先を歯で軽くはさんで声を出す
/f/fish, four, life, coffeeフ(息だけ)上の歯を下唇に当てて息を出す
/v/very, love, video, giveブ(震える)上の歯を下唇に当てて声を出す(=f の有声版)
/r/red, run, car, veryラ行に近い舌を口の中で巻く(どこにも触れない)
/l/love, light, milk, ballラ行に近い舌の先を上の歯ぐきに付ける
/ʃ/she, shop, fish, dishシュ「シー」と長め
/ʒ/measure, vision, usuallyジュシュの有声版。少ない
/tʃ/church, watch, chairチュtと sh をつなげた音
/dʒ/judge, jump, age, bridgeジュd と sh をつなげた音
/ŋ/sing, song, long, thankングg は鳴らさない。鼻に抜ける
/w/water, we, wood, oneワ行唇を丸めて
/j/yes, you, yellow, yetヤ行注意:「ジェ」ではなく「ヤ」

⚠ R と L の違い(最重要)

日本人がいちばん間違えるのが R と L。意味が変わる:
rice /raɪs/「お米」 vs lice /laɪs/「シラミ」
right /raɪt/「右・正しい」 vs light /laɪt/「光」
read /riːd/「読む」 vs lead /liːd/「導く」
コツ:L は舌の先を上の歯ぐきに付けるR は舌をどこにも付けない(巻く)

Unit 4 普通の子音(カタカナで近い音)

ローマ字読みでだいたい合う子音。確認用。

記号例単語近いカナ音声
/p/pen, pop, appleパ行
/b/bag, book, babyバ行
/t/top, table, catタ行
/d/dog, day, madダ行
/k/cat, key, bookカ行
/g/go, big, eggガ行
/m/mom, man, timeマ行
/n/no, name, manナ行
/s/see, sun, missサ行(s)
/z/zoo, busy, zeroザ行(z)
/h/hat, hi, hotハ行

Unit 5 アクセントと音節

英語は強弱がハッキリした言語。どこを強く読むかで意味が変わる。

アクセント記号 ˈˌ

辞書には /ˈæpəl/ のように、音節の前に小さな縦線(ˈ)が付いている。
この縦線がついた音節が 第一アクセント(一番強く読む)。
ˌ(下に付くもの)は 第二アクセント(次に強い)。

音節の区切り方(中黒「·」で書くと分かりやすい)

単語を 母音ごとに区切ったのが音節。例:

AP·ple a·BOUT EN·glish pho·TO·gra·phy JA·pan·ese

強い音節は 大文字+色付き、弱い音節はグレーで書いた。実際の辞書では ˈ 記号で示される。

⚠ アクセントが意味を変える例

単語名詞(前にアクセント)動詞(後にアクセント)
recordRE·cord「記録」re·CORD「記録する」
presentPRE·sent「贈り物」pre·SENT「贈る」
objectOB·ject「もの」ob·JECT「反対する」

綴りは同じでも、アクセントの位置で 名詞か動詞か が変わる。日本人がよく混乱する例。

💡 弱い音節はシュワ /ə/ になる

強く読まない音節の母音は、たいてい /ə/(曖昧母音)になる。
banana /bəˈnænə/」 — 1番目と3番目の a は /ə/
about /əˈbaʊt/バウト」 — 1番目の a は /ə/

日本人は全部の音節を均等に強く読みがち。でも英語は 強・弱・強・弱 のリズムが大事。
弱いところを「軽く・短く・あいまいに」発音できると、ぐっとネイティブに近づく。

Unit 6 フォニックスとIPAの対応

「綴り → 音」のルールをまとめる。同じパターンの単語をグループで覚えると無理なく入る。

綴りパターン音 (IPA)音声
a + 子音 + e/eɪ/name, cake, gate, lake, late
i + 子音 + e/aɪ/like, time, fine, ride, bike
o + 子音 + e/oʊ/hope, note, home, stone
u + 子音 + e/juː/ or /uː/cute, use, June, tube
ee / ea/iː/see, tree, eat, sea, tea
oo/uː/ or /ʊ/food, school, book, good
ai / ay/eɪ/rain, day, play, train, away
oi / oy/ɔɪ/boy, oil, coin, enjoy
ou / ow/aʊ/house, out, cow, now, mouth
ow/oʊ/(例外)show, snow, know, slow
ar/ɑːr/car, park, star, far
or/ɔːr/for, sport, born, short
er / ir / ur/ɜːr/her, bird, turn, sir, burn
th/θ/ or /ð/think, three / this, that
sh/ʃ/she, ship, fish, wash
ch/tʃ/church, chair, lunch, much
ph/f/phone, photo, graph
-tion/ʃən/station, nation, action
-ight/aɪt/light, right, night, fight
-ould/ʊd/could, would, should

💡 同じパターンでまとめて覚える

-ight グループ:light, right, night, fight, sight, bright, height, tight, flight…
全部 /aɪt/。1つ覚えれば残り全部読める。

-tion グループ:station, nation, action, question, education…
全部 /ʃən/「シャン」。

単語を1つずつバラバラに暗記するのではなく、パターンでまとめて覚えるのがフォニックス。
単語の覚え方 の「3. グループで覚える」も参照。

🔗 関連ページ

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↩ 前提
アルファベット・挨拶
verbs.html Unit 0(母音5つのルール)
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語彙 1,238語
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単語の覚え方
フォニックスを使った7つのヒント